地震波が伝わるとき、起振点と受振点が近い場合は地表近く(表層)を直接伝わる
波(直接波)が最初に到達しますが、ある程度離れると、地震波が屈折して、表層
より深い地層を伝わって来たものが最初に到達してきます。そして、さらに起振点
と受振点が離れると、より深部を伝わった地震波が最初に到達するようになります。
これら受振点に最初に到達した地震波を解析することにより、地質構造を解明する
ことができます。 解析方法は、従来から行われてきたハギトリ法や、トモグラフィ
的手法を用いた方法があります。
日本では、トンネル、ダム、道路、造成など、土木構造物の基礎地盤調査では、必
ずといっていいほど屈折法地震探査が実施されています。
当社では、通常の弾性波探査や観測点の密度を増やしたりボーリング孔を
用いたりする高精度弾性波探査、弾性波トモグラフィなどの調査を
実施しています。弾性波トモグラフィ探査につきましては、「トモグラフィ」の項
で紹介いたします。
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高精度弾性波探査パンフレット
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